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医師の言葉
天気は朝から最高だ
銀婚式記念のすずらんをこれから夫と植える
場所は未だ未定・・・
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昏睡状態 経管栄養中止30日目 3階療養病棟54日目 発症から103日目

5月19日(土曜日)
母さん、今日もうれしい報告から
午前中娘たちが居るS病院にお弁当を届けてきたの
翔悟は今日で点滴が外れてこのまま調子が良ければ
冬音共々21日月曜日に退院出来るよ
問題は退院後、娘たちをどうするかって今話し合い中 
長女は腰痛の事を考えてもう暫く家で預かった方が良い様にも思えるし
次女も渓くんの夜勤があるから…
ま、それはもう娘たちと婿殿たちと相談して決めれば良い事で私は静観だね
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S病院にて娘たちに会った後夫の実家に向かった 
温泉から帰ってから義母さんは風邪を引いたらしいので外出せず出前を取った 
おばあさんの好きな物を事前に頼んでおいてもらった
出前が届き椀の蓋を開けたらそれは海鮮ちらし寿司だった 

私はどうもこのちらし寿司を見るとつい母さんと最後に過した日を思い出してしまう 
結構な量だった、現に夫でさえご飯を残した 
母さんがあの日食べたちらし寿司はこんな豪勢な具ではなかったけれど
母さんが残さず食べたように私も一粒残さず食べた

2時 病室に着いて母に孫達の退院の話を聞かせた
顔を拭いていると看護師主任が部屋に入ってきた
「医師が話をしたいって、後どれ位居られる?」

昨日の婦長の話から未だ1日しか経っていない 一体どんな話のだろう
K外科医は今手術中だから後1時間はかかるという 
大丈夫だ4時の帰宅時間に十分間に合う
間に合わなければ夫に電話をすれば良い

医師はブルーの手術着のまま部屋に入ってきた 
母さんの様子を一通り診てナースセンターに一緒に来るよう言った

先ず口火に毎日病院に通って世話をしてくれてありがとうと礼を言われた 
この病院では異例な事らしい 
こんな言葉の後は想像が付く母の衰弱は徐々にだが確実に進行しているらしいので 
携帯電話を離さず所持してくれと言った 

母さんのカルテの表紙には
私の自宅の電話番号と携帯番号が書かれた大きなメモ用紙が貼られていた 

部屋に戻って椅子に座ってすぐ従姉が来てくれた
昔、母さんは熱心な在家仏教信者だった
毎月3日の日になるとこの従姉には母さんを講堂に連れて行ってもらっていた・・・
私は実家で仕事をしながら帰りの遅い母さんの代わりに父さんの夕食を作って帰った 
そんな頃の話をした

3時のおむつ替え 
今日は看護師主任と新任看護師の二人だったのでシートの用意だけした
10時のおむつ替えの時は-になっていたが今回はしっかり排尿があった

4時10分病室を出た所で息を切らしたFさんとばったり会った
「今日はお休みの日だったけれど呼び出されて今到着
けさよさんの顔を見てから仕事をしようと思って・・・」

私も医師からの呼び出しがあったことを伝えた
『Fさん、母さんにモニターは付けてくれますよね?』
「大丈夫よ、看護師が診ていてその時がくれば付けてくれるから 
だから未だその時期じゃないからね YUKIさん、心の準備をしておくのよ」

Fさんは私のお腹をさすった 
しっかり食べて体力を付けておくのよとその手が言っていた
by r-petal | 2007-05-20 06:37
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