数日前の事になるが3冊目の本が印刷・製本され届いた
Vol.3は母が3回目の脳梗塞発症から息を引取るまでの105日間と 黄泉路に旅立つ四十九日までの記録集 279ページに仕上がった 病院側に抱いた不信感・・・怒り・・・諦め 意識が回復する兆しが見えない母に、 一刻も早く楽にしてあげたいと願った気持ちが いつしか一日でも長く母の側に居て 好きなだけ生かしてあげたいと変化した自分の気持ち 記録だからブログでは書けないその時の感情をそのまま活字に現わしてある 勿論母に使われた薬品名 その効果と危険性 医師や介護員たちの言葉 そして難しい介護保険やその制度の事等々・・・ でも完結はやっぱり家族に対して感謝の言葉で終わりになった 母が入所中の9ヶ月間に我が家にも何度か家族の亀裂があった 私が妻と言う立場を怠った時や 私が母親と言う立場を全う出来なかった時 でも結局夫や娘達は娘として母親の側に居たい私の気持ちを尊重してくれた Vol.1は単なる覚書風だったので今読み返してみると文の構成等に反省点が一杯あるが Vol.2と3は母を通して家族愛の記録になっている気がする 再び私が身内の介助する立場になった時役に立つ記録だと思う 特に役所の手続きの事などは私の記憶も年々怪しくなってきているし・・・(*≧m≦*) もう一つ 実家の私の仕事部屋を掃除していた時の出来事 とにかくその仕事部屋が使われなくなって7年以上経つ どこを触っても埃が凄い (>▽<;; また学生時代の手紙類や写真類も保管してあるので 片付け作業が時々思い出で中断されてしまう 爆)))))) 父が作ってくれた勉強机の一番下の引き出し そこには使いかけの便箋やら封筒やら山の様に入れてある 後1枚しか残っていない便箋や封筒・・・ もう使う事もないだろうに何故か処分できず残されていた 学生証もある 修学旅行のしおりもある 洋裁本もある それらを遂に処分していた時だった 一枚の色褪せた紙切れが出てきた 母の筆跡だ 埃の手でその紙が汚れないように手を洗いに行った 濡れた手でその紙が破れぬようエプロンで手をよく拭った 「れいちゃんありがとう おやすみなさい」と書かれている 母が私をれいちゃんと呼んでいたのは長女が産まれる前の頃だろう 私は母に何をして礼を言われたのだろう? 一生懸命思い出そうと努めたが余りにも昔の事で思い出せなかった その紙を大事に自宅に持ち帰ってミニ仏壇に供えた 翌日次女はこう言った 「母さん、ばあばは最後の付き添いのお礼を言って天国に行ったんだよ」
by r-petal
| 2007-07-24 07:57
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