母さんと私の免疫力
GW中のアウトレットお出掛けの件で二人の娘の意見が真っ二つに分かれた

「母さんは普段十分ばあばの側に居て世話しているのだから
GW中は父さんと出掛けるべきだよ 私は父さんの気持ちが分かるよ」と次女
妊娠中・出産後も私が午後になると病院へ出掛けてしまう寂しさがあった
だから夫の気持ちが分かるのだろう
母が入所してこの8ヶ月間、娘が家に帰ってきても私の日課は変わらなかった

「父さんは毎週ゴルフで楽しんでいるのだから
母さんはGWだからって遠慮しなくてばあばの所に居るべきだよ
もう母さんに後悔してもらいたくないよ 私はしゅりの意見には反対」と長女
母が脳梗塞発症で意識を失う前の2日間 
自分が里帰りをしていたから私が病院に行けなかったと思っているのだろう

皆にこんな思いをさせて、私は自分勝手な母親で妻なのだろうな・・・

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昏睡状態 経管栄養中止13日目 3階療養病棟37日目 発症から86日目

5月2日(水曜日)
母さん、お昼に宅配が来て翔悟のお宮参りの掛け着が届いた…
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後は長女が購入してきてくれる帽子と、スタイが揃えば5日の準備はほぼ整うよ 
本来なら私が全て揃えてあげなきゃいけないのに・・・
全くのんきなおばあちゃんだね 私って

昨日家に泊まった次女と冬音は私が出掛ける時に一緒に家を出て住宅に帰って行ったよ 
『またおいでね』って言ったら「すぐまた来るよ」と手を振って車に乗った
すぐまた来るか…そう言えば私も母さんに「すぐ戻って来るよ」って嘘をついて帰ったな

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12:45pm 病室には新しい患者さんが入っていた おじいちゃんだった
「酸素が必要なおじいちゃんなので同室を暫くお願いします」と看護師 
経鼻カニューラだった

今更おじいちゃんだろうがおばあちゃんだろうが母さんは気にしないだろう
逆におじいちゃんの方が時々来る賑やかな我が親族たちにびっくりするだろう(笑)

『こんにちは』と挨拶すると
「目が良く見えないので半分以上こぼしてしまう」と昼食に格闘していた 
『エプロンもあるし看護師さんが片付けてくれるから気にしなくて良いよ』
おじいちゃんも母さんと同じだ 自分で食する事に苦労して、そして嘆く

食事を自力で食べられるお年寄りと同室になるのは
母さんの脳梗塞発症からの日にちと同じで86日振り 
最後は322号室のみよしさんだった その後個室が長かったもんな…

母さんは穏やかに寝ていた 
顔面痙攣は治まったのかな…と安心した途端
開眼して口が震えだし治まる 
暫く経つとまた両目を開眼して左腕と唇が震える この繰り返しだった

私が居る間一回だけだったが昨日より強い顔面痙攣があった 
舌を唇から出して唇を噛みしめるから人相が少し恐かった 
母さんは入れ歯だからその心配がないが歯があったら舌を噛み切りそうな勢いだ

1時半を過ぎた頃、各病室でシーツ交換が始まった
当然の如くこのシーツ替えの刺激で母さんの顔面痙攣は始まり
体を横にされた刺激も加わったので元の姿勢に寝かされた時は
口から泡状になった唾液を噴いて口から滴り落ちた
冬音のよだれと同じだ こんな時なのについ数時間前に抱いていた孫と等比した

替えたタオル類を物干し場に持って行き
すれ落ちた母さんの白い皮膚粉をはらった
白い粉は花吹雪の様に空中に舞い上がった

5分ほど続いた今日1番の長い痙攣は2時13分の顔面痙攣を最後に
左頬の反復動作で落ち着いていたが3時が近づいた頃咳き込んだ 
これがきっかけで少し強い顔面痙攣が始まった
母さんは時間帯が分かるのだろうか? 
また更に強くなるのかな?
所が3時のおむつ替えは予想に反して何事もなく済んだ 尿量もマズマズだった

下顎を休みなく動かしているので
舌上の舌苔が唇に付いてくるので脱脂綿で何度か拭いたが
ゆっくり拭いているとまた口内へ入ってしまうので拭き取るタイミングが難しかった 

病院も明日からお休みに入るらしい FさんもUさんも3日連休だそうだ
明日から3階介護病棟は静かになるぞ(笑) 同時に寂しさが湧いた
「戻ってきたらまたけさよさんの毛布洗ってあげるからね」とUさん
実は前回の毛布の洗濯…看護師に内緒で洗って乾燥機をかけてくれた 感謝だ

母さんの旧友夫妻が来てくれた 
今日は二人きりかと思ったけれど…ありがたいな
おじさんは相変わらず母さんを見ては涙する 
この夫婦も互いを労わり合う姿が感じられて羨ましい…
夫婦はこうでなくちゃだよ、母さん
同時に私もGWの件が過ぎった・・・

4:40pm 水分補給の前の痰取りが行われた 
その後でさえも母さんは落ち着いていた
母さんの痙攣は刺激に対する免疫力が出来たのだろうか? 変な表現だけどそう感じた
母さん同様私も免疫力が付いて余程の痙攣ではない限り冷静に側に居られる様になった

今日はいつもより20分近く早めの水分補給になった 
日に900mlだけの白湯も今日で13日目 
母さんは脳梗塞さえ起こさなきゃ100歳以上元気で生きただろうに…

5:30pm ドキドキしながらコーヒーの缶を捨てに談話室へ行った
常連のお年寄り達が集まっている 自然とMさんを探した
おばあちゃんは以前と同じテーブルの位置に居た その隣にはいつも母さんが居た・・・
この3ヶ月近くでMさんの隣には見知らぬおばあちゃんが座っていた
『Mさん、お久しぶり』Mさんは私の事を娘さんと呼んでいたっけ、覚えているだろうか

「娘さん 久しぶりだね おいで」手招きして私を呼んだ 「おかあさんは?」
『もうね、起き上がれないからここには来れないんだ』 おばあちゃんは涙ぐんだ

Mさんの病室はB棟 談話室の直ぐ西隣りで母さんの病室の前は通らない
行動範囲も病室と談話室の往復だけだから当然今まで会う事がなかった

この時間帯にはおばあちゃんに会うのが辛くて私は談話室には近寄れなかったが
何時か渡そうと思っていた母さんとツーショットの写真 明日持ってこようと思った
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撮影日は今年1月11日 母さんが意識を失う25日前
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by r-petal | 2007-05-03 05:35 | Comments(6)
Commented by 犬好きかあさん at 2007-05-03 21:18 x
アウトレットへのお出かけ計画の結論は出たでしょうね(*_<)
お母様が気になってという気持ちと 気分転換にという気持ちと
どちらの気持ちが勝ったかな?!
Commented by SATSUKI at 2007-05-05 23:40 x
YUKIさん、気持ちばかりで、ご無沙汰の私です・・・
どちらの気持ちが勝ったでしょか??
YUKIさんの思いを大切になさって下さい~
(って、えらそうに・・・(^_^;))
明日から仕事です☆
GWは思いっきり子供たちと、母と、すごしました!
「犬」のバックを大切にしすぎて、学校に持っていくのがもったいないという二男は、
自転車に乗れる様になれました!
バックは、大切に々、お休みの時に持ち歩いております♪

Commented by YUKI at 2007-05-06 09:13 x
【犬好きかあさん】
今日のブログで結果が分かります(* ̄m ̄)
短時間で済ませられたのは私の気持ちが勝ちましたが
買い物は夫も満足出来たのだから・・・引き分けかな(笑)
Commented by YUKI at 2007-05-06 09:17 x
【SATSUKI さん】
嬉しいコメントをありがとうございます

>GWは思いっきり子供たちと、母と、すごしました!
様子が目に浮かびます きっとまたM母が詳しく様子を報告してくれるでしょう
楽しみにしています(*^_^*)

>バックは、大切に々・・・
胸が熱くなります でも・・・ドンドン使ってちょ 爆))))))

>YUKIさんの思いを大切になさって下さい~
多分こんなにわがまましちゃうのもこれが最初で最後
残り少ない大切な時間を母さんとエンジョイします!
Commented by satsuki at 2007-05-06 22:06 x
>残り少ない大切な時間を母さんとエンジョイします!
いつも々、重みのあるお言葉が、ドシッと心に響いてます。
私もこの先、必ず対面しなければいけない母との別れを想像しながらブログを拝見すると、YUKIさんの事を深く尊敬してしまいます。
すごいね!
ただ々そんな思いです。
目の前に起こった出来事を、そんなふうに受けとめれれるYUKIさんは、
すごい!
これが生きていかなければいけない人間の試練なのかな?
などと、深く考えさせられます。
って、会った時には、こんな会話にはならないのに(^_^;)

「犬のおばちゃんがね、犬のバック、いっぱい使ってね、って言ってたよ。」
と、二男に言うと、
「じゃあ、もう少ししたら、学校にも持っていくかなぁ~」
と、、、
GW最終日の夜、「おやすみ」の前の、二男との会話でした♪



Commented by YUKI at 2007-05-08 10:38 x
【SATSUKI さん】
連休明けのお仕事に即、没頭できましたか?
(=v=)多分他の人とは違いSATSUKI さんは楽しんで仕事に向かう人だから
だからこそ「おやすみ」の前の次男君と短い会話に充実感があると思います

SATSUKI さんとM母さんは母と私に等比した点が幾つかあります
勿論一緒に仕事をしていたわけではありませんが
私の仕事で手薄になる子育てを手伝ってくれました
一緒に何度かプチ旅行も温泉旅行も楽しみました
隣にはSATSUKI さん同様、母が居てくれました
だからこそ余計に私のブログからM母さんとの別れなんて想像してしまうのね

犬のおばちゃんか~~すっかりそれも定着してしまって(笑)
バッグを作らせてくれてありがとう
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