同室のみよしさんの旅立ち
今朝は翔が大人しく寝ていたので迅が顔を舐めるまで久しぶりにゆっくり寝れた
5:55amしっかり日は昇っていた 
娘達も孫たちもまだ起きては来ない(笑)

昨日は夫が和歌山出張で不在だったので
娘達が孫を連れて泊まりに来てくれていた
夜、夕食後先ず冬音をお風呂に入れて続いて翔悟を入れた
いつも以上に長かったと感じた日は笑顔で終わった

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昏睡状態 経管栄養中止7日目 3階療養病棟31日目 発症から80日目

4月26日(木曜日) 
雑用を済ませて病院に着いたのは1時少し過ぎ 
母さんの病室のドアが閉まっていた 
洗浄日でもシーツ替えでもないのにどうしたのだろう 

看護師が大きめな箱を持って入って行く所だった 
その箱にはエンゼルケースと書かれたシールが貼ってあった

みよしさんのベッドはカーテンが引かれていて点滴一切が外されていた 
まさか…

カーテン越しに中の看護師に尋ねた『みよしさんどうかなさったのですか?』
看護師がカーテンを少し開けて「亡くなったの」と言った 手を合わせた

みよしさんは看護師たちに体を洗浄してもらい
真新しい寝巻きを着せてもらい、綺麗に死化粧をしてもらっていた 

Iさんが花束を持って来てベッドの上にそっと置いた
顔に置かれたガーゼをめくりおばあちゃんに手を合わせていると
次女が冬音を抱っこして入ってきた『しゅりも手を合わせてあげて』 
昨夜娘におばあちゃんの境遇を話したばかりだった 
せっかく母に会いに来てくれたけれど短時間で家に帰した 
どうせ今夜はわが家に泊まって行くのだし

Fさんの話だとおばあちゃんは私が到着する数分前に息を引き取ったらしい 
その瞬間には間に合わなかったけれど母さんと見送りをしてあげたかった
「因果な仕事でね…」Fさんも気落ちしていた

母さんは相変わらず自力呼吸が出来て安定した状態が続いている
血圧は130/80 微熱が出たのでアイスノンが置かれた

腕の浮腫みは手の甲から手首まで広がって来て
両足の浮腫みも増し決して良い状態ではないけれど
みよしさんと比べて死に際にこんなにも違いがあるのを目の当たりにすると
複雑な思いになった 

病室のドアは閉められたままの状態で
目の前に昏睡状態の母が居て
直ぐ隣にはつい先ほどまで息をしていたみよしさん
そして私 不思議な世界に居る気がする

世話をしていた夫が先立った為みよしさんにはもう身内が居ないそうだが
一体いつまでここに寝かされたままで居るのだろう 
もう3時間過ぎた 可哀相だ

母さん、おばあちゃんは世話する家族がいないから
きっと看護師や介護員に迷惑をかけまいとスッと息を引き取ったのだろうね 
それに比べたら母さんは甘えん坊だ

4時になって看護主任が病室に入ってきた
「こんな状態のままですみません」と言った 

市役所に亡くなって直ぐに連絡を入れたらしいが迎えに来てくれないらしい 
『知らない仲じゃないからどうぞお気遣いなく』

4時15分 Fさんがみよしさんの身の回りの荷物をダンボールに入れ始めた
形見分けする家族が居ないって寂しいものだな…全て処分されてしまうのだろう

4:26pm やっとみよしさんのお迎えが来た
3階病棟の看護師がみんな集まっておばあちゃんを見送った 
病院関係者以外の見送りは母さんと私だけだった

母の腕に顔を付けて泣いた
母さん、みよしさんは天国に居るおじいちゃんに会いに行ったのだよね

「YUKIさん、今日はゆっくり休んでね 見送ってくれてありがとう」
Fさんが手を握ってくれた I さんや看護主任からも同じ言葉をもらった

帰路 みよしさんの色々な顔が浮かんだ
コップを持ってにこやかに挨拶に答えてくれたあの顔

その日は機嫌が悪かったのかな? 
テレビに向けた視線からこちらを見ようとしなかったあの横顔

そしてやせ細ったが綺麗に紅を塗ってもらったあの最後の顔・・・

我が家の駐車場には長女と次女の車が止まっていた
家の中からは翔&迅の出迎えの声が聞こえてくる・・・

ドアを開けたらもう気持ちを切り替えなくちゃ!
「たっだいま~~」
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by r-petal | 2007-04-27 06:51
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