「・・・たい・・・たい・・・」
昨日の早朝、次女から電話が来た 丁度洗濯が終わった時だった
我が家では娘間の連絡のやり取りは殆どが携帯メール
電話が来るのは緊急時が多い
「冬音がまた夜大泣きして・・・便が水様便だった」
この状態は3日続いている同時に娘の寝不足も続いている
「母さん、後は私がするから、しゅりと一緒に病院に行って」と長女

冬音を小児科に連れて行っている間に家に居た長女は
食器の洗い物、洗濯干し、掃除を済ませてアパートに戻って行った
【また 来るね】と置手紙を残して・・・
その後夫の賢くんと遠出の買い物に出掛けて行った

一方診察を受けた冬音
心配した状態ではなく整腸剤で様子見になったが
赤子がこの状態の時は母親の食する物も気を付ける様言われたらしい
脂っこい食べ物は避けるべき
次女の場合脂っこい物より甘い物かな(笑)
冗談はさて置き確かに母乳はその点の注意が必要だった

娘と一緒に育児書を参考に記憶の呼び起しだ

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経管栄養23日目 3階療養病棟19日目 昏迷状態68日目

4月14日(土曜日)  
12:30pm 何時もより早目に来た
母さんの食事は終わっていて空のボトルが点滴台にあった

『母さん・・・』今日は目を明けなかった 
昼休み中か・・・安静時間だからそっとしておこう

洗面所でコーヒーのお湯を入れていたらC棟から歩いてくるFさんに会った
「けさよさん、午後に部屋移動になっています 
夜中の痙攣が心配だから少しでもナース室に近い方が安心だと思って」
ありがとうございます 
「ただね、同室の方が男性なの。でも寝たきりだから気にならないと思います」 
母さんは男嫌いだったけれどね(笑)

段々にナースステーションに近くなるのは余り喜ばしい事ではないが
これで母の異変が早くに分かる 
古巣に戻った時と違い今回は複雑な思いの引越しだった

部屋で待っていると従姉が見舞いに来てくれた 
引越しはその時で荷物を一緒に運んでくれた 
移動先は305号室 洗面所が目の前になった(ここは水しか出ないけれど)

時刻は2時少し過ぎ 
今から体を拭いて保湿剤を付けていたら3時のおむつ替えの時間になるので
荷物を手早く片付けて洗浄を始めた 

同室者は男性だからドアを閉め、カーテンもしっかり引いた 
手足を拭き、上半身を拭き終わり洗浄完了 保湿剤を塗る

おむつ替えの時に右足がヒクヒク動いた 微痙攣だ 
ナースコールを押そうか迷ったが様子を見ることにした 
上半身も微痙攣を起こしたがナースコールは押さなかった
母さんの震える部分に手を当てていた 
その内治まった 
これからきっとこの繰り返しになるのだろう 
力んだせいで母さんの顔が赤くなった 

検温に来た看護師に微痙攣の事を伝えておいた 検温36.8度 血圧165/83

3時 隣のおじいさんのおむつ替えが始まった時だった
母さんが口をもぐもぐし始め何気に見ていたら「うー」と声を発した 嘘!
慌てて口元に近づいて『母さん 何?』「おー」と言った 
間違いない!母さんが声を出している

続けて何か言っているのだけれど聞き取れない 気が急く! 
「・・・たい・・・たい・・・」母さんはそう言った 
たい? 痛いの? 何かしたいの?
必死に問いかけたけれどそれきり声は発しなくなった 
母さんが声を発するなんて1ヶ月ぶりだ

伝えたかった事が聞き取れなかったけれど嬉しかったな・・・最高に嬉しかった
これを機にもしかしたら連続に言葉を発するかもしれないと期待した

廊下を通過したFさんに報告
直ぐ母さんの枕元で話しかけてくれたけれど駄目だった

母の顔を見つめながら何を言いたかったのか考えた
痛い・・・死にたい・・・ろくな言葉が浮かんでこなかった
とにかく声が出た事を娘たちにメールで報告した

長女が「ばあばは鯛が食べたいんだよ」と返信してきた
笑ってしまったがそうかもしれない 
母さんは刺身や焼き魚は好みだったし・・・
鯛より私の名前を呼んで欲しかったな・・・と母に不平を言った

4時頃、叔父夫婦が見舞いに来てくれた
5時定刻の夕食 直前に痰取りがあったのに母さんは私に笑いかけてくれた 
でもそれも一瞬でいつもの無表情な顔になってしまった
その時仕事帰りの姉も到着 今日は沢山のお客が来たね(笑)

出張先から戻る夫の迎えの為病室を出た
帰路、鯛の刺身でも買って帰るつもりが花見と高速道路の車両火災で道路は渋滞
裏道を選んで家路に着いた
夫も高速道路閉鎖で予定時間の2時間遅れで帰ってきた
こんな事ならストアに寄れば良かったな(笑)
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by r-petal | 2007-04-15 06:58
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