経管栄養12日目 3階療養病棟8日目 昏迷状態57日目
 4月3日(火曜日)
午前中長女の息子、翔悟の病院付き添い
今回は顔のブツブツ 
生まれてから2・3ヶ月頃までに赤子の顔・首周り・二の腕などに湿疹が出来る
これは乳幼児脂漏性湿疹と言われ皮膚から出てきた脂によるものらしい
にきびみたいなものらしいが翔悟の場合は中々治らないので皮膚科に出掛けた

2004年まで形成外科医だったS医師が開業した皮膚科
私はこの医師に3年間お世話になった時期がある
(私の右乳房はこの医師が再建してくれた)
私の闘病記HPもこの医師から沢山の情報提供してもらった
治療の間、インフオームド・コンセントを重視してくれた医師だ
大事な孫を安心して任せた
『先生、私の娘と孫です 今後も宜しくお願いします』こんな会話で診察が始まった

もう一つ記録に残しておきたい出来事があった
昨夜8時頃タペストリーにして送った刺繍のオーダーさんからお礼のメールが届いた
「とても大変な時なのに急がせてしまい申し訳けなかったです…
想像していたより遥かに素晴らしいです!!
感激で何ともお礼の言い様がありません!!感謝感謝です」とあった

感謝は私だ オーダーさんにも母にも感謝だ
この仕事をしている間、私は久しぶりに無我夢中になれた
多分母の事があったから時間を有効に使えていたかもしれない 緊張感があった
そして充実していた

    **********************
1:30pm 病室に入ったら何か感じが違っている・・・
そっか、母さんのベッドの高さが低くなっているからだ 
『母さん』って呼びかけると目を明けて微笑んだ
この反応が一番嬉しいけれど数秒経つと目の焦点は全く違う所に移動してしまう

あれ?導尿バッグがないけど反対側かな? 
昨日の尿量はどうだったろう?と記録書きを見ると600ml 
あれま、予想に反して少ないね 
でも【尿漏れ多】と記録があるからパットにもれたのかもしれない 

ん?特記欄に11:20amバルーン抜去と書いてある 何故だろう? 
予想されるのは管に何か支障があったのだろう 
洗面器のお湯を汲みに洗面所に向かう途中で看護師に呼び止められた
「バルーンの管に尿が詰まって尿漏れしていたので感染予防の為に外しました」
と教えてくれた なるほどそんな事があったのか 
でもこれで一つ母さんは拘束から解放されたね 良い事だ

左手を見るとソフトボールが外されガーゼのあてがいに替えられていたが
外れないよう縛っていたガーゼで手の甲の浮腫み部分が凹んでいた 
これじゃあ駄目じゃん ソフトボールに替えておいた(ごめんね、看護師さん)

ベッドの高さも私と一緒の時は母さんが椅子に座っている私を見やすい高さにした

左手も布団から出して親指がシーツに当たらぬ様に監視だ 
そうしないと徐々に手が回って行ってまた親指側が下になってしまう 
母さん・・・親指の付け根が真っ赤だよ 
もうすっかり暖かくなったから腕を出していても寒くなかろう

『母さん、叔母ちゃんは私が会いに行く度、体中の痒みを訴えていたよ 
今の母さんも叔母ちゃんと同じ肌になってしまったね 
それに皮肉なものだね 不自由だった右手の肘は今90度近くまで曲がるのに
動いていた左手の肘はもう殆ど曲げる事が出来なくなったね
母さんの体の硬化は少しずつ少しずつ進行しているね
母さん、痒くないかい? 痛くないかい?』
母は答えの代わりにウトウトし始めた

あれ?昨日Fさんが持ってきてくれたロング対向枕のカバー・・・
縫い目がとけて中のスポンジが丸見えだ
談話室でエプロンをたたんでいたUさんに頼んで裁縫道具を貸してもらった 

院内洗濯担当のUさんは雑用が多い 
繕い仕事もUさんの仕事だけど今回は代わりに私が縫った 
ここに居る間は時間は一杯あるしね(笑)

母さん・・・母さんがまだ問題児だった頃Uさんには
看護師に内緒でつなぎパジャマを乾燥機にかけてもらった借りがあったね
義理堅かった母さんに代わってこれで恩返しが出来たよ


4:30pm 母の食事は運ばれてきたけれど鼻管に繋がれたのは定刻の5時だった
[PR]
by r-petal | 2007-04-04 08:11 | Comments(0)
<< Fさんの言った達成感とは・・・ 経管栄養11日目 3階療養病棟... >>