経管栄養9日目 3階療養病棟5日目 昏迷状態54日目
3月31日(土曜日) 
東京から従姉が母の見舞いに来てくれた
母は遠路から来てくれた従姉に穏やかな顔で見つめ返していた
ここ最近の母さんは見舞いに来てくれる人たちに
自分はもう声を出してその気持ちを表せないけれど
穏やかな目で返す きっと皆にお礼を言っているのだろう
「良く来てくれたね ありがとう」って

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記録書き:10時集尿時は700ml 1日の排尿がまた少なくなった
でも3時時点では400mlと今までにない量が出ているから
明日は今日より増えそうな気配だ

従姉とランチを済ませ再び病室に戻った時
母さんは下半身が露出されたままの状態だった 
直ぐに介護員が入って来て「すみませんコート(便が出ている状態)だったので・・・」
ボトルに湯を入れに洗面所に行っていたのだろう

軟便だったのでおむつを外した際便は下のバスタオルに漏れてしまった 
介護員が一人で入ってきた時は私も手伝いをするようにしている 
母さんの体を支えたり顔を撫ぜたり、背中をさすったり・・・
昔に比べたらもうこんな簡単な事位しか出来ないけれどそれでも私は嬉しい
(母さんの気持ちは分からないけれどね)
それにこんな時にしか母さんの尾骨辺りの床ずれの様子が分からないしね 

床ずれは触っても全然支障ない位患部は乾いている 
不思議なもので飛び出た尾骨はいくらか赤い程度で初期の褥瘡状態 
何故この部分が一番先に床ずれにならないのだろう?
赤くなった尾骨が酷くならないよう注意してくれると言った
おむつ替え時に汚れたタオルは病院で洗いますと持って行った

310号室に入所している芝さんが「寒くて困る」騒いでいる
母さんのベッドサイドに座っている私からも芝さんのベッドが見える
左おでこにシップをしていた 
昨日どうやら一人で外に出て転んでおでこにこぶを作ったというが熱もあるようだ 
車椅子のまま転倒したのだろうか?
(部屋に居ながらでも事情が分かるのが3階だ(笑)
ドアが開放状態だから芝さんと介護員たちの会話で何があったのか分かっちゃった・・・)
ナースコールで何度も呼び出された看護師が6回目の呼び出しには
「勝手に外に行って転んだから自業自得でしょ!」と叱られていた イヤハヤ手厳しい 
当分は部屋から外出禁止令だったが更なる連続ナースコールで看護師たちの根競べ負け 
芝さんはいつも通り食堂へ出掛けて行った

足拭きをしていたらマッサージのIさんが来た 
既に拭き終えた手からマッサージを始めてくれた 
左手の屈折・・・もう定着してしまっている感じで『この指どうしましょうね』と相談した 
看護師が作ってきてくれたあてがいはもう細過ぎて余り役に立たなくなってしまった 
それほど母さんの腕の握りが強過ぎるせいだ 
「ボールなら良い感じなんだけどな」とIさん 
ボール・・・確か昔リハビリ用に使っていたソフトボールがあるはず 
『これなら良いかも』とボールを握らせようとしたら曲がったままの指が伸びない
「手首を曲げながら指を開くと良いですよ」と教えてくれた 
なるほど・・・曲がったままの指が手首を曲げることによって開いた 餅は餅屋だ
古巣に戻る時かなりの物を持ち帰ったがソフトボール・・・残しておいて良かった
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さっきからずっと窓の外を見つめている母さんの視線先が気になった
道路 行きかう車や川沿いの木々の様子など変化があって良いかな・・・
と思っていたが母さんの視線からは一体何が見えるのだろう?
自分も母さんと高さを同じにしてみると・・・空しか見えなかった 
そっか、今まで母さんが目を明けている時に見ていた景色は空の雲を見ていたのだ
じゃあ今日の様に風の強い日の方が雲の流れがあって良いかもね
夏の入道雲も面白いよ 私も5年前ICUのベッドから見えたのは夏の空だった
動けぬ体で今の母さんと同じ様に雲ばかり見ていた
母さん。。。。夏まで体力が持つのかな?

5:00pm 食事が始まった
相変らず無表情で食事をしている 
顔に赤味が出てきたから芝さんじゃないけれど母さんもまた微熱が出たのだろう
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by r-petal | 2007-04-01 12:37
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