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ハードスケジュール母
夫が私には少々可愛過ぎるベストを、
娘達からはスポーツウェアの上下セットを一足早いクリスマスのプレゼントにと渡された
自宅用ではなく双方母の病院訪問時に着る用らしい
毎日殆ど同じ服装で出掛ける私を気遣ってくれたらしいが。。。。
これを着て更に母の世話に励めと言う事か?爆))))))
冗談はさて置き 夫&娘達ありがとうm(_ _;)m 着たきり雀よ、さようなら(* ̄m ̄)
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12月13日(水)
長女の婦人科検診と次女の検診が重なったが予約時間が違う、そして検診内容も違う
次女は冬音(ねね)の心音と内診がある 一足先に病院へ
長女と私はその1時間後に病院へ向かった 途中診察を終えた次女の車とすれ違った
私が娘に付き添う検診も今日が最後 
お腹の中の孫をこんなにも早くから見させてもらって私は幸せなおばあちゃん
(この言葉には未だ抵抗があるが)
再び二人の孫に会えるのはそれぞれの出産後
次女は予定日まで後11日 長女は一ヶ月と13日 
余り大きく育ち過ぎず、でも元気に育って欲しい

昼食を済ませて今度は母の病院へ向かった 母の機嫌は相変らず良くなかったが
入浴拒否はなく すっきりした顔をしていた

2:00、耳鼻科診療にやってくる医師が到着する前に母を車椅子に移動して待機した
母は左耳に真珠腫性中耳炎に近い病気がある
真珠腫性中耳炎とは外耳道内に表皮の耳垢が異常に増えて
骨部外耳道の骨を破壊していく病気
母の場合は一部の骨が傷付いている状態で
定期的な耳掃除を専門家に行なってもらわなければならない

認知症になって自分で耳掃除をする事がなくなって何年だろうか?
その間にしっかり耳垢は溜まっていた
母の日を始めた三年前、耳を拭いた時にタオルにどす黒い茶色の耳だれが付いた
翌日直ぐに耳鼻科で診察を受けて大量の耳垢を出してもらった 
以来定期的に診療を受けている
次回の診察は半年後 忘れないようにメモしておいた

「今回は異常はありません、外耳道付近なら娘さんが定期的に掃除しても大丈夫です」
耳鼻科医の言葉に母は嬉しそうな笑顔を見せた
介護員Iさんも心配して様子を見に来てくれた
「そんな病気があるなんて知らなかった。。家の年寄りも気をつけてあげなきゃだ」
確かに私も母の耳までは注意してやらなかった 
耳だれに気が付かなければ最悪状態になったろう
認知症の年寄りは自覚症状が薄れる 母からまた一つ教わった

すっかり機嫌が良くなった母をトイレに連れて行ってそのままリハビリ室へ運んだ
この間の療法士が居ない事を確かめて(* ̄m ̄)中に入って行った
あの療法士も居なかったが助手のH君の姿もない
『歩行リハビリをお願いしたいのですが駄目ですか?』
と聞くと放射線技師Oさんが担当してくれた
人が変わればやり方も違う OさんはH君より手厳しい感じだった
ハードスケジュール母_d0064859_9175364.jpg

今日の母は素直にリハビリを受けてくれたが体が付いて行けない感じ、右足が出ない
『母さん 右、そうそう今度は左 ほら右』母の歩調に合わせて一緒に歩いた
他の患者が居て恥ずかしいなんて言っていられない 私も一緒にリハビリだ
大声を出す私をOさんが苦笑していた 
ポール歩行を1セット終えるとOさんはリハビリ用杖を持ってきた
ちょっとワクワクする私 母が杖を付いて歩く事が出来るのだろうか
ハードスケジュール母_d0064859_917261.jpg

基本は先ず杖を出して右足一歩 そして左足一歩だが母はその基本動作が出来ない
でも要は杖をついて歩行が出来れば上等 
「今日はこれ位にしておきましょうか」と母が口火を切った Oさんは再び苦笑していた

車椅子に母を座らせて、思い切って尋ねてみた
『リハビリの日数制限がありますよね、母の場合はもう発症から随分年数が経ちます
ここに居る間歩行リハビリを続けていくのは無理ですか?』
以前から気になっていたが口に出すのが怖かった

4月の診療報酬改定で慢性期・長期の維持的なリハビリを保険から外し
算定日数に上限が設けられた
例えば、脳血管疾患等では発症から180日で打ち切られ
運動器では150日、呼吸器系は90日というように疾患ごとに日数上限が付けられる
母さんのリハビリが中止されたら寝たきりになるのを早めるだけだ
「大丈夫ですよ この病院は療法士が直接立ち会う他に助手や私たちが担当します
その規制に当てはまっていないから日数上限はありませんよ」
良かった。。。母さんはずっとずっとリハビリを続けられる

心配な事がもう一つ 萎縮・硬直した右手の事も尋ねた 
介護病棟に移った9月14日母の右手が腫れ始めた 
骨に異常はなかったがそれ以来、右手の指は曲がったままになってしまった
Oさんは肩の関節異常があるからもう手を使う事は出来ないだろうと言ったが
曲がった指を伸ばす事は不可能ではないと言ってくれた
唯これも根気と長期のリハビリが必要らしい 母と頑張ってみよう! 

更に「こうやって日に何時間か車椅子に座ることもリハビリになりますよ
ここにお母さんを連れてきてくれる事にこちらが感謝しています」
私こそ感謝だ Oさんは私に沢山の力をくれた
 
3階の談話室に移動しておしぼりが来るまでの間、母の右手をマッサージした後
指の間を少し広げて洗浄した 
痛みは当然ある、それでも母さんはその痛みを耐えてくれた
右手さん。。。随分長い事ほっておいてごめんよ 凄い垢がたまってた(* ̄m ̄)

今日のおしぼり仕事、母は11本こなした
考えてみたら午前中の入浴から始まって随分色んな事をした1日だ
母さん。。。私に負けない位ハードスケジュールだったね 今夜はよく寝れるよ

君子おばあちゃんに母の相手を頼んで病院を出た
by r-petal | 2006-12-14 09:26
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