続 いつの日か。。。 
いつの日か。。。11月10日のブログにも使ったタイトル
あの時は母の父に対する態度を綴った
いつの日か、私も父と同じ扱いをされる日が来るのを予感した

昨日の母の態度は前回とは違う事で同じ思いを私に抱かせた
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11月20日(月)
昼少し前に次女が来た
昼食が済んだ頃長女もやって来た
これで安心して外出が出来る(* ̄m ̄)
3ワンズの子守を頼んで病院へ向かった

階段付近には外来整形治療とリハビリを兼ねた部屋がある
今日もその部屋からはお馴染みの演歌が流れていた
その輪の中に母は居ないと分かっていてもつい覗いてしまう
母さん。。。ここで一緒にラジオ体操や北国の春を歌ったっけ
渋々参加した集団リハビリだったよね
あれ以来いくら誘っても参加しようとはしない
もうここに来る日はないのかな…寂しいね

先ずは父の病室に寄る 
『父さん おにぎり持ってきたよ 暖かいよ』
起き上がって早速一つをペロリと食べ終えた
退屈しているのか機関銃の様に喋り始める

「早く家に帰りたいな」 まだ4日目だよ 
「病院は嫌な所だな」 良い経験だ しっかり味わえ
「けさの気持ちが分かるよ」その気持ち忘れないでよ 
。。。とまぁ こんな調子(* ̄m ̄)
『帰りにまた寄るから 後でね』 時間にして10分

2階から3階の階段は雨の日だと余計暗い
父の入院している2階、医療病棟の扉は開放されているけれど
母が居る3階の重い鉄の扉は常に閉められたまま
この扉を引いて開けると母の病室は目の前
母さん。。。この病院に転院になってもう直ぐ3ヶ月になるよ

ひょいっと病室を覗くと。。。ここも薄暗い
認知症の年寄りには灯りは必要ないかもしれないが切なくなる
その薄暗い部屋に居る母は入り口を常に凝視している
今日の母は怖い顔をしていた 

『来たよ』 電気のスイッチを押す お!明るい

母は何か言ってるが聞き取れない 
『何?』と近づいた拍子に腕を触ると袖口がびしょ濡れ
毛布も濡れているし下に敷いてあるバスタオルも濡れてる
昼食時のエプロンも外してしまったのだろうか
パジャマの胸元も酷い汚れだ お茶か汁物をこぼしたのだろう

洗濯袋を見ると同じ様にパジャマと防水シーツにバスタオルがあった
これはきっと朝のオムツ替えを拒否した結果の濡れだろう

とにかく濡れたままの状態にしておけないので着替える事にした
所が運悪く介護員が入ってきた 母は私にしがみ付いた
『YUKI YUKI』と私の名を呼んで離れようとしない
着替えは後にしてここから脱出だ 車椅子に乗せた

「すみません 不慣れだからオムツ替え何度も拒否されてしまって」
確かに新顔の介護員だった
『誰が来ても同じ態度ですから気にしないで下さい スミマセン』

1階のトイレに入るまでは母は普通だった
いつもの様に一度つなぎパジャマの足の部分のファスナーを外す
ズボン部分は母の腰に巻きつけないとパジャマは濡れてしまう
その為には一度母に立ってもらわないと上にあげられない

ポールに手を添え母は私の掛け声で一度立つ 簡単な事だ
『母さん ポールを握ってくれる?』 無反応
仕方がないので母の手をポールに持って行った 母は嫌々握った感じだった

『母さん 今度は立つよ せいの~~』 何とか立ってくれた
右手は母の腰に回して体を支えながら左手でパジャマの下部分をたくし上げる
そして一旦車椅子に座らせパジャマのズボン部分を母の腰に巻きつけて置く

『母さん もう一度立って今度は便座に座るからね』
オムツを外すと母は顔をしかめて「臭いな~~」と言った
臭いってこれ母さんのおしっこだよ こんな態度はした事がないのに

便座に移動させるには母の尻に手を添えて体を回すのが一番安定する
いつもなら手の冷たさに文句など言った事のない母が尻に手を添えた途端
「冷たいじゃんか!」と怒った 「全くモタモタしてて」これも初めてだ
『母さん 不慣れでごめんよ』

フラットシートも尿取りパットもずっしり重い 
10時の欄には一応オムツ替えのチェックがあったが本当は何時だったか…
院内オムツカバーの上に使い捨てオムツカバーを敷きフラットシートを2枚
更にその上に尿取りパットを敷いて車椅子の上に並べて置いた

排尿 排便はなし ウォッシュレットのお湯で尻を拭いていると
「痛い 痛い」。。。今日は私にとっても厄日なのか 更にご機嫌が悪くなる
肛門部分を痛がったので薬を塗っておいた この時は素直な母

さて。。。再び車椅子の上に移動だ 
『母さん手が冷たくてごめんよ』先に謝って置いた

配置したオムツ上にお尻は着地 
でもシート数が多いのでオムツカバーが上手く留められない
「早くしろ!」また怒鳴る 
序に「全くモタモタしてちっとも上手くならないじゃないか」のおまけ付き
『母さん もっと手際よく出来るよう頑張るから今回はごめんね』

こう言う場合の母には下でが一番
でも余り過ぎると「馬鹿にするな」と言われるから程度が難しい所

腰に巻いたパジャマを下ろすには母にもう一度立ってもらわなければ出来ない
「もういい!」母は立つ気は全くない

これは病気 母の事だからまた直ぐに機嫌が良くなる スマイルスマイル
下半身丸出しだけどタオルを掛けて病室へ戻った

ベッドに寝かせて序に濡れたパジャマも着替えさせた やっと完了だ
そして思った通り 母の怒りも静まっていた

所が、暫く母の顔を見ていたけれど私を見ようとはしない
と言うより目に入らない感じ 物音がする度音のする方向を見たり
天井や壁を見たり 頭と目だけが動いている状態 口は半開きのまま
下半身だけ植物人間のように微動だしない
母の頭の血管のどこかで何かが起こり始めているのだろうか…

『母さん』と呼ぶと反応はある 
でもふっとまたあの顔つきになる 腑抜け状態
母さん 元の世界に戻ってきて!

『散歩に行こう』 なるべくベッド上の生活を少なくしなきゃ
本当に腑抜けになってしまう 散歩 散歩 車椅子に乗せた

談話室にはいつもの様に君子おばあちゃんが居た
原さんも最近は気分が優れないって部屋から出て来ない
たいさんも園子さんも介護員が連れて来ないとここには来れない
常連さんは君子おばあちゃんと母だけだ

今日は介護員のFさんにもIさんにも会っていない
聞きたい事が一杯あったのにその気も失せた

お饅頭はいらないと言った母はベストの裾を握って口に運ぼうとしている
何度かその行為はあった そして実際にくわえて顔を歪ませた
蓋付きコップなのにストローの役目が分からないのか
蓋に口を付けて茶を飲もうとしている 飲めるはずがない
こんな母の態度が拍車をかけたのかやり切れなくなった

母をベッドに戻して再び父の病室へ
話したい事が一杯あったろうが私がその気になれなかった
『父さん 洗濯物が一杯あるからこれから帰ってやらなきゃ
母さんは今日機嫌が悪いから会いに行かない方が良いよ』病院を出た

母さん。。。私までオムツ拒否したら後は看護師の強制替えになっちゃうよ
一番母さんが嫌いな行為だよね お願いだから協力してね

長い入所生活にはこんな日もあるさ
YUKI スマイル スマイル 自分にそう言い聞かせながら帰った
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by r-petal | 2006-11-21 10:09
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