傷口に塩
久しぶりに姉の家に遊びに行った 楽しかった
姉の真新しいパソコンをいじったり
来月83歳の誕生日を迎える母のプレゼントを決めた

毎年それぞれで渡していたプレゼントだったけれど
今年は姉と私の娘達 
そして姪二人に我が子の6人が出し合って
ビッグな品物を選んだ。。。母さん、楽しみにしていてね

美味しいお昼もご馳走になったし(* ̄m ̄)

今年に入って母の体調不良、夫の叔母の他界、
次女の妊娠そして結婚準備
それが落ち着く間もなく長女の妊娠、そして母の再入院
一気に生活リズムが変わった 自宅に居る時間が少なくなった

一日は母中心になり余った時間に娘達の事 父の事 義父母の事
愚痴るつもりはないけれど生活は一転して自分の時間は少なくなった
今までが自分に費やす時間が有り余っていた…かもね(* ̄m ̄)
とにかく午前中姉との会話で充電完了! また頑張れる
ありがとう 姉さん

**************
11月12日(日)
母の様子がここ数日おかしい ちょっと攻撃的と言うか被害妄想傾向あり
残念だけど認知症は確実に進んでいる

姉の話によると土曜日私が結婚式で病院訪問が出来なかった時
「何か企んでいないか」と口にしたと言う 
少々不機嫌だったと姉から報告があった

前日の金曜日も二人で居た時は良かったが
父がやって来てから母の態度が変わり、命令口調になった
訪問時間は父とかち合わないようにしよう そう決めた
そして今日の出来事、私が初めて母が怖いと思った瞬間だった
           *…*…*
  
病室に着いた時 母はベッド上で昼食の真っ最中
介護員のIさんが母を含めた4人のお年寄りに食事介助をしていた
休日は人手不足。。。結構忙しい

母は穏やかな顔をして握り飯を一つ食べ終えた所
手にもエプロンにもご飯粒が一杯 それでも頑張って食べていた
おかずは殆ど残っていた Iさんの介助待ち。。
「昨日は一日穏やかなお母さんでしたよ」
「今日も午前中 
  トイレに行きたいと自分から言ったので連れて行きました
小さい便が15粒出たんですよ」 母さんはウサギか?!(* ̄m ̄)
そんなIさんと私のやり取りもにこやかな顔をして聞いていた
スプーンを口に運ぶと大きな口を開け食べた母

良かった。。気分良さそうだ
休日は夫が出先から早く帰宅するから余り長時間居られない
この様子ならもう一度トイレに連れて行って帰れるかな。。。

「YUKI 今日は何て良い天気なんだ!」珍しく母が外の話をした
母さん。。。思い切って外に出てみようか こっくりうなずいた
外出許可をもらって支度を始めた

ありったけのタオルで足を巻き ベストを着せひざ掛けをかけた
院外に出ると外気温を感じるが日の当たる場所だと気持ちが良い
車からショールを出して更に母の首元を覆う

近所を少し散歩した 独身時代、姉が勤めていた会計事務所前を通過
小さい頃私が塾帰りに従姉とよく遊んだ神社内に入った 
ここで私は頭を二箇所縫う大怪我をしたっけ。。。(* ̄m ̄)
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母に比べ薄着をしている私の方が身が持たない
「もう少し外に居たい」と言う母を制して院内に戻った

3階の談話室に着いた途端 母がトイレに行きたいと言った
午前中に引き続いて自分から言葉が出るなんて良い傾向だ
荷物をテーブルに残して1階トイレに飛んで行った

ラッキー まだパットは濡れていない
母は排尿と排便を少しした が。。。まだ出たりない様子
便が少し出かかっているのでしゃがんで腹部のマッサージ開始

ふと母のめがねを見るとかなり汚れている
便が出るまで長期戦になりそうだし 先にめがねを洗おう

1階のトイレを使用する理由は何度も説明するけど
トイレ内が十分に広いし綺麗 そして洗面所もある
様子を見ながらめがね洗浄をしていると
母が陰毛をかきはじめた かゆいのだろう
それにつなぎパジャマだからこんな時にしか直にかけない
気持ち良さそうだった

めがねを拭き終わってふと見ると 母は手を更に奥へ運ばせている
『母さん駄目! お尻に触るとウンチが付いちゃう!! 』
遅かった 母は出かかった便を握った後だった

使い捨てタオルに石鹸液を付けて母の手 爪の間を洗浄した
自分の手で便を落とそうとしたのだろうか
初めての行為だった 
その後も何度か手を再び肛門へ運ぼうとする その度押さえ付けた

Fさんと状態が落ち着きつつあるのでつなぎパジャマを止め様か
そんなケアプランの話し合いを先日したばかりなのに。。。
この行為 今ブログに書くまで誰にも言えなかった

落ち着けYUKI!これは病気なんだ
結局便はそれ以上でなかったのでそのままにしておいた

再び母と談話室に戻り君子おばあちゃんとお茶会を始めていると
。。。嘘~~父がやって来た まずいな。。。

「忘年会会場にあいさつに行く序に寄った」と父
私に選挙名簿の件で頼み事があったのが第一の理由

穏やかな母の顔が一気に真顔になって不機嫌になった
一体父さんは何の為に母に会いに来るのだろう 
全てが逆効果になっている その無神経さにイライラする

沈黙の後母が口火を切った「部屋に帰る」
「用が済んだし 俺も帰るか」と父 
父の用とは母を怒らせることか! 全く。。。

タイミングが悪いってこの事なのか(TmT)
病室に向かう途中のナースセンター付近
母の旧友とその息子さんにバッタリ会った
母の見舞いに来てくれたようだ

母がこの病院に転院して間もなくの頃
外来に治療を受けに来た母の友人に偶然会った 
勿論母の入院は知らなかった
私が母の病室に向かう前 9月初旬だった

直ぐに母を連れて来てこの友達Hさんと会わせた
問題行動はあったけれど精神的にまだしっかりしている頃で
二人は久しぶりの再会に感激していた

あれから約二ヵ月後 母の精神状態はあの時とは違う
加えて父に会い母の気分は最悪状態の時
タイトルじゃないけれど母にとっては傷口に塩状態だったろう
その時はさすがに私も母の異変に気付かなかった

父と母の様子を話すHさん 
私も懐かしさで息子、Tさんとも話が弾んだ
母も会話に加わっていたので喜んでいると思い込んでいた

父が帰ると直ぐ、母の態度が豹変した
表向きは平静さを装って言葉使いは丁寧だけど顔つきが違う
談話室に皆で向かおうとした時車椅子から立ち上がろうとした
車輪を掴もうとしている 『母さん 危ないよ』
膝の上に手を置こうとした私の手、母は噛み付こうとした
横顔だからはっきりとは見えなかったけれど
歯をむき出して凄い形相だった
慌てて手を引っ込めたけれど怖かった

Hさんがどう話しかけても息子さんがどう言って聞く耳持たない
「私をほっておいてください」と拒否した
泣き出すHさんを息子さんが談話室に連れて行った

『母さん 部屋に戻ろう』 
母は返事をしなかったが態度で答えていた 
足を床に置きブレーキ代わりにして車椅子を動けなくしている
その足をステップ台に乗せようとするとまた噛み付こうとする

前向き移動が無理ならバックで移動するしかない
床に置かれたままの母の足を気遣いながら
少しずつ 少しずつ後退して部屋へ近づいて行った

病室前までたどり着いた時、母の前にしゃがんだ
顔は相変わらず鬼のような形相だ
「お前達は何か企んでいるな」姉に言った事と同じだ
黙って母の顔を見つめていた

「馬鹿にするな」と怒鳴って私の頭を三回叩いた
『母さん ごめんね』 何に対してでもなくただ謝った

私の無抵抗と謝罪が母の気持ちを元に戻してくれた
顔付きが見る見る内に穏やかになっていくのが分かる
私の手を握り返してくれた こっちの世界に戻ってきてくれたんだ

息子さんが心配でチラチラ見ていたのだろう
「あれ Tちゃんだ!」と息子の名を呼んだ
後は。。。。和やかに時は流れ 病院出口まで見送りに行った
そして母とも穏やかに別れて帰ることが出来た

父の訪問は私にとっても傷口の塩だった

母さん。。。私の存在って何だろう?
私が居なければ旧友のHさんとTさんと穏やかに最初から話せたのかな?
私が居なければ父と仲良く会話が出来るのかな?
正直今日の母には色々考えさせられたけど
にっこり笑った母の顔、それが答えだって思って良いよね(*^_^*)
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by r-petal | 2006-11-13 10:04 | Comments(2)
Commented at 2006-11-14 18:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by YUKI at 2006-11-16 10:44 x
非公開コメントだったので画面上の名前は伏せておきます
お久しぶりです 送信者名を見たとき旧友に会った気持ちだよ
私こそご無沙汰してるのに閲読してくれてありがとう
お母さん。。。私の母と同じだね
前にもその様子を話してくれたことがあったけれど
それを義務感に思うと自分が辛くなる
出来る事だけ手助けしてあげる。。そんな気持ちで良いんじゃないかな
どんなに完璧にしてあげたくても無理だしね

お祖父ちゃんそんな行動をしたんだね
周りはその姿を驚きや切なさで見るのだろうけど
認知症の本人には何かしらのサインかもしれないね
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